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October 08, 2003リージョンコード1. はじめに CODEやコモンズが語られるさいにDVDのリージョンコードの話が抜け落ちているのは、いつも不思議に思います。 リージョンコードという仕組みは、コンテンツ業者が自分たちの利益を守るために悪質なことをやることの最も身近な事例ではないでしょうか。そして信託システム(コード)によって、どのようにフェアユースや人々の行動を制限することができるかという見本になっています。 私がフェアユースやコードによる規制について真剣に考え始めたのは、リージョンコードという仕組みを耳にしたときでした。こういう仕組みを世界中の動画メディアの標準仕様にしてしまうのは大きな驚きでした。 けれど、そのとき私が話した人達は脅威に共感してくれませんでしたし、いまでもリージョンコードはCCCDやCSSの陰にかくれて話題にもなりません。なぜでしょう? 回避策がよく知られているからか、法律による担保がないからでしょうか。 2. コピーコントロールについて コピーコントロールというのは、つねに実装が難しい技術で、PCのソフトウェアメーカーは消費者の利益を優先するか、コピー防止を優先するかどうかの判断に頭を悩ませてきました。 そのなかでCCCDは驚くほど古臭い手法で消費者に迷惑をかけて大変な話題になりました。が、私としてはDVDのリージョンコードのような手法こそ消費者への真の脅威だと考えます。 違法コピーという犯罪を防ぐという大義名分のあるコピーコントロールには、まだ正当性について議論の余地があります。しかし、その陰では映画配給会社の利益を一方的に保護し、消費者の権利を侵害するリージョンコードのようなしろものが誰にも騒がれずに実装されているのです。 3. リージョンコードとは何か? ご存じの通り、リージョンコードとは世界を六つの領域(リージョン)に分けて、各エリアで販売されるディスクとプレーヤーにそのリージョンコードを振るというものです。プレーヤーとディスクのコードが同じ場合にしか再生ができません。そのため、他地域で販売されたディスクを再生することが難しくなります。 映画の公開時期が世界で異なるため、未公開作品のDVDが流通しないように考えられたという説が有力です。けれど、いまではテレビシリーズなどにまでリージョンコードが振られています。 松下の研究者にきいた話では、当初は「フランスや韓国などの文化輸入規制に対応するため」という名目でリージョンコードの仕様が吹き込まれ、気付いたら映画会社の言うままになっていたとのことですが、どこまで本当やら。 回避策をとれない消費者は、日本で公開されない映画やテレビドラマを見ることを不当に禁じられてしまうのです。 この仕組みには、何ら正当化できる理由がありません。 4. 具体的にどんな問題がおきるの? A. 自分の国で販売されない映画やドラマなどを見ることができない B. 外国に生活する人は、本国からプレーヤーを輸入しなければ、自国の作品を見られない C. (日本のように)国内で販売されるディスクが高価であっても回避できない D. (宮崎駿のように)国内で販売されるディスクが不良品であっても回避できない のような様々な問題がおこります。映画でこそ言葉の壁などがあり、大きな問題にならなかったかもしれませんが、今後は音楽でも同じことが起こらないとも限らないのです。 5. ハードウェアに毒を仕込む このリージョンコードの最も恐ろしいところはハードウェアに規制を埋め込んでしまったところです。さらにCSSというコピー規制技術のライセンスなどで縛りをかけ、がんじがらめの規制を行おうとしました。 いまのPC用DVDドライブには、ドライブ内にリージョンコードを記録する仕組みがほぼ100%組み込まれているようです。これをユーザーが回避しようとすれば、ドライブのファームウェア書き換えといった乱暴な手段を行わざるを得ません。そのうちに、この手段すらも奪われてしまう日がくるでしょう。 これを広汎に行おうというのが信託コンピューティング(trusted computing)です。これはPCを個人の自由な所有物から、信託銀行へと変えてしまい、中身を自由に手出しできないようにするという身の毛もよだつ代物です。 リージョンコードの成功は、DVDドライブのような急所を狙えば、その作戦がうまくいくことを示しています。 6. どうすればいいの? とりあえず回避策としては、DVD Genieのようなソフトを使い、DVD再生ソフトウェアのリージョンを変更します。もしDVDドライブにもリージョンが記録されるようであれば、ファームウェアを書き換えるしかありません。 長期的にはどうすればいいのでしょう。リージョンコード反対を主要な目標としている団体はありませんが、とりあえずOpenDVD.orgあたりを支援するという手はありますね。 7. おわりに 寝る前の時間をつかって一気に書いたので、たぶん問題の多い文章だとおもいます。ご指摘など頂ければ幸いです。 Comments
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