November 21, 2003

具体的な教育論へ (1) いじめ

教育論というのは、素人が口を出しやすいせいか、それとも専門家が少ないためか、えてして議論が素人レベルの抽象論ばかりになっていることを良く目にする。それが恐ろしいことに政策に反映されたりする。

そのわりには単純に改善できそうなことは一向に改善されないし、当たり前のことすら無視される。

たとえば、いじめというのは教育や家庭教育の問題とは関係がないのは少し考えればわかることです。そもそも、教育に問題があるから人をいじめるなんて仮定は無理があるでしょう?

いじめは軍隊でも刑務所でも、まれには職場など、どこでも起こることです。ただ発生しやすい場所や状況を考えればわかるのは、
1. 逃げられない状況下にあること
2. 課題の遂行や、従うべき一律の規範などが強制されること
3. さらにストレスフルな環境であること
などが言えます。

が、決め手は1でしょう。人間が複数あつまれば、どこでも問題はおこります。でも、普通であれば嫌いな人とは一緒にいないようにします。職場でもいやな人とは、なるべく事務的な付き合いにとどめますよね。誰かに苛められたなら、他の集団を探せばよいのです。
けれど、学校や刑務所では、つねにずーっと同じ人達と、ぎゅーぎゅー詰めの鶏舎で、同じことをしなきゃいけないんです。問題が深刻化することは容易にわかるでしょう?
大人になれば、その集団だけが社会でないことがわかります。いくら刑務所でも、いつか出所の日を夢見て耐えることもできます。でも子供ではそれがわかりません。自分の周りの集団から、つねにプレッシャーを受け続ければ、ひどい心の傷になるのは明らかです。

ようするに、いじめに教育なんて関係なくて、単純な収容能力と自由の問題なわけです。自由を奪って、ぎゅーぎゅー詰めにすることが問題です。

でも、これの改善はちょっとシステムの変更が必要かもしれないですね。子供と学校の関係を、囚人と刑務所のようなタイトな関係から、職員と職場のような緩やかな関係にする。「この学校だけがすべてじゃないですよ」と。うーん、これを伝えたくないから、みんな本質から目をそらすのだろうか?

Posted by arai at November 21, 2003 10:08 PM
Comments

学校にいた頃はいやな状況がずーっと続くように
感じていました(特に小学校)。
やっぱり不利になっている状態では、閉塞感はす
ごいことになってるんでしょうね。年が進むとだ
んだん時間が過ぎるのが速く感じられるようには
なっていきますけど。


Posted by: ymd on November 21, 2003 11:18 PM

http://www.blog.net/nerds-jp.htm
オタクが人気者になれない理由
に「学校は収容所説」のようなことが書いてあります。
参考まで。

Posted by: otsune on November 22, 2003 03:24 PM

僕も小学校の頃はだいぶんいじめにあっていたので(よく考えると
運動嫌いで勉強はできるへんな奴だったせいかもしれないけど)、
中学に進学するときに(付属なのでエスカレーター式)
男子がみんな行く男子校には行かず、共学校に行きました。
共学校でやっと社会性(または群衆の中に隠れる術)というものを学んだので
中学からは平和に暮らせていますが、いまでも小学校の頃のことは頭から離れません。

関係ないかもしれないけど、教師というのはいつも大変な職業だなあと思います。
僕にはとてもできない。

Posted by: itojun on November 24, 2003 02:52 AM

教育は学校だけで行われていますか。
家庭はしつけをするだけですか。
言語を習得するのはどうやりますか。
ガキがです。阿寒簿が。

Posted by: 松田新平 on November 25, 2003 07:30 AM

(最近の親はこんなこと言わないんでしょうが)
私の姉がいじめられていたとき、私の親は「いじめられるアンタが悪い」みたいなことをゆってました。今考えるとこれはかなりつらい状況かも・・

ちなみに、私がいじめにあって一番つらかったのはいじめっ子よりも、周りの、友達だと思っていた人々が助けてくれないことでした。

学校以外にもある、ということを分かっている人よりも、そうでない人の方が多いような気がします。


Posted by: citron on November 26, 2003 10:26 AM

otsuneさん、情報ありがとう。
英語版を途中まで読んで放棄していたのですが、
私の言いたいことが実にうまく書かれてる。

ただイジメの一般的な捉え方が、
日本: 特別な子供の悪意だからどう対処していいかわからない
米国: 子供はイジメをする生き物だからどうしようもない
と違うところが面白いですね。

結局は監獄の人権問題と同じで、構造的にそういうものだからと思われて、改善プロセスが働く仕組みやインセンティブがないんでしょうねー。
こまったことです。

Posted by: arai on November 27, 2003 06:00 PM

itojun書き込みありがとう。citronさんも。

私も小学校や中学校の経験のせいで、
かなり人生を無駄にしたとおもいますし、
いまでも考え方や対人関係に影響してると思う。

今になって思えば、結果的に変わった人生を
送ることができて、楽しいことになったけれど、
でも傷が浅ければもっと良かった。

Posted by: arai on November 27, 2003 06:03 PM

otsuneさんの紹介してくれた頁読んで、いろいろ合点のいく思いです。
私を含め、友人達にも紹介したい内容でした。
このアドレス友人らに教えても問題ないですか?
-------
成績優秀な頭脳、スポーツ万能、美しき容姿、、、を備えてることより、「絵」や「工作(粘土細工や折紙)」の得意な子の方が尊敬の眼差しを集めていた幼稚園時代は、自分も人気者だったのですが、思春期の頃には、逆に「変わった人」「変な人」になってしまっているのでした。
「人は人、自分は自分。個性こそ大事!」って気持ちが中心にあったくせに、「普通であらねば!」ってあせりも常に存在して弱い自分が居ました。

だめだなぁ、、。まだそれが続いてます。

Posted by: azuki on December 1, 2003 02:00 PM

http://www.meti.go.jp/report/data/g21028aj.html

これも面白いです。
この辺を下敷きにして、もう少し記事を書きたい。

Posted by: arai on December 8, 2003 11:03 PM

很高兴来到这里,诚望有时间到我那里看看,我的信箱:web@eduu.com.cn 中国教育联盟[民办大学招生网].http://www.eduu.com.cn

Posted by: 民办大学招生 on June 4, 2004 02:37 PM
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