May 10, 2005

ハングル講座という名称

NHK外国語会話の「ハングル講座」という名称のためかと思いますが、韓国語のことを「ハングル語」とかいう人が多くて困ります。先刻ご承知の通り、ハングルというのは韓国の文字のことであって、言葉の名前ではありません。

南北分断の経緯により、政治的配慮を行ったのだと言うのでしょうが、そのせいで韓国語初学者に無用の混乱を与えているとすれば厄介なことです。

そもそも共和国ではハングル(偉大な文字: 한글)とはいわずにチョソングル(朝鮮文字: 조선글)というんだそうです。であるとすれば、ハングルと言って配慮したつもりになって、結局は韓国の言葉を指しているということになります。

さらに重要なことには、韓国語と北朝鮮語は異なるのです。イギリス語とアメリカ語が大きく異なるように、かなりの差異があります。もし、それをごっちゃにして使うとすれば、すごく変な印象を与えるでしょう。そのうえ、韓国で北朝鮮の言葉を不用意に使ってしまうとすれば、大変な問題になりかねません。

たとえば北朝鮮のミサイルをよくノドン(노동)と言いますが、あれは韓国の言葉です。北朝鮮の正しい表記と発音では、ロドン(로동)となるはずです。ですから、厳密にはノドンという表現は間違っています。日本読みなら労働ですし、現地読みならロドンが正しいのです。

NHKが政治的配慮を行ったといいつつ、内容は韓国語を教えているとしたら、実質的にはなんら意味をなさない配慮であることになります。というか、かえって南北の違いを尊重していないともいえます。素直に韓国語講座といってほしいものです。

Posted by arai at May 10, 2005 03:31 AM
Comments

「韓国語講座」都も「朝鮮語講座」とも呼べずにつくった苦肉の呼称だそうです。

Posted by: itojun on May 10, 2005 07:32 AM

NHKならではの政治的立場というものですかね?

Posted by: arai on May 10, 2005 11:48 AM
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