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December 25, 2005アフリカを読む今年はアフリカについて書いてある本をちょこちょこ読みました。食に関する一冊を除いて、内戦と国際援助に関わる陰惨なテーマの本ばかりです。 「失敗国家」と呼ばれる、政府が破綻した国々の多くはアフリカにあり、そうした国では傭兵や反乱軍が跋扈し、その一方では国際援助団体が幅を利かせています。政府には内政を行う能力どころか、最低限の警察力や軍事力すらなく、国家といえる機能を保持していない、それが失敗国家の現状です。 アフリカの国々が持つ乏しい資金は、全てそれらの国の政治家が独占し、海外投資に振り分けられてしまいます。結果として国内への投資は殆ど行われず、援助に頼りきりになってしまいます。Scientific Americanによれば、数少ない専門家はどんどん海外へ出稼ぎにいってしまうそうです。 あまり聞きかじったことを書くと専門家に突っ込まれそうなので、知ったかぶりはこのくらいにしておいて本の紹介をします。 アフリカを食べる - 松本 仁一 アフリカの食べ歩きエッセイ! アジアの食べ歩きエッセイは数あれど、アフリカの食べ歩きエッセイというのは他に見たことがありません。とくにアフリカに興味がないとしても、旅行や食文化に興味のある人は必読です。 カラシニコフ - 松本 仁一 前掲書の著者が書いた本で、いわゆるカラシニコフ銃が世界の紛争地でどのように使われてきたかをテーマにしています。実際に紛争地で取材を行い、国家の警察力や軍事力が失われ、市民や民兵に武器があふれる社会の悲惨さを描き出しています。紛争がおきるくらいなら独裁のほうがマシではないか、と思わせられる状況があります。 重いテーマのわりに筆致は軽く、新聞連載というだけあって文章も読みやすくできています。ソマリランドの独立など、希望を持たせるような記述もあります。アフリカの政治状況について軽く一冊、というのであればこの本は良いかもしれません。 武装解除 - 伊勢崎 賢治 援助と武装解除の専門家である伊勢崎氏の新刊です。国際援助団体や国連ミッションで活躍した伊勢崎氏の体験談は、とても実務的です。世界の紛争地で活躍してる日本人がいる、という事実にはわくわくさせられます。難しく、絶望的な状況にあっても、努力で変えようとする人間がいる、変えられるんじゃないか、という希望に満ちた書物です。 NGOとは何か - 伊勢崎 賢治 この本でいうNGOとは国際援助団体のことです。日本で「援助」というと、どうしてもお役所仕事や、アホなボランティアとやらを想像してしまいます。しかし、この本にはくだらない理念は一言もでてきません。ひたすらプロの援助屋として仕事をこなしていく様子が描かれています。援助組織にお金を出すのなら、このような人のいる組織にお金を出したいものです。 国際的な紛争地で活動するプロの戦争屋についての書です。その形態は、お金をもらえば銃を持って殴りこむ会社から、軍人にアドバイスをする軍事顧問会社まで多岐にわたります。活動の場所もアフリカやイラクから台湾までと様々です。先日イラクで戦死した日本人がいましたが、彼もこうした会社で働いていたようです。 Comments
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