February 28, 2006

専門家として働くということ

たかはしさんが書いた「志の高い企業、ふつうの人」を読んで色々と思うところがありました。私もソフト屋は優秀でなければいけないと思っている人間の一人です。

最初に確認しておきたいのは、ソフト屋にも二種類いるということです。問題やゴールを定義して解決するリーダーと、その指示を受けて動く人です。指示を受けてアシスタントとして働く人については、本論では外して考えます。(そうしたプログラマは大勢いて、ふつうにプログラムを書いて、ふつうに生活してるとおもいますが)

お客さんの多様な課題を解決するために働くコンサルタント的なソフト屋は、志が高く、優秀でなければならないと思います。パッケージソフトの開発者は、そもそも優秀でなければ、まともな製品を作り上げることすらできませんしね。

まずソフトウェアプロジェクトは、顧客にとって重大なものが多いことです。普通の人が住宅を買うのが重大であるように、企業にとってシステムを作るというのは大変なことです。失敗すれば莫大な損失を抱え込みかねません。顧客企業の従業員や、顧客の顧客など、多くの人にたいして責任を負っているのです。

そしてソフトウェア技術には学ぶことが山ほどあります。私は20年以上プログラムを作ってきて、やっと技術的には顧客の信頼にそこそこ応えられるようになってきました。

研鑽を積んできた技術者がベストを尽くしても失敗するかもしれないプロジェクトを、適当な技能しかもたないサラリーマン根性のエンジニアに任せたい人がどこにいるでしょうか。

エンジニア本人の給料がわずかだとしても、顧客には一月100万円をこえる請求書が送られるはずです。100万円以上頂いておいて、勤務時間外は仕事のことなど考えませんというのは甘いんじゃないかと思いますね。普通の人がもっていない知識を持ち、技術的な研鑽を重ね、経験を積んできたからこそ、高いギャラを払ってくれるのです。

皆さんは勤務時間外には勉強しない、時間外診療なんてもってのほかだ、という医師に診察されたいでしょうか? 単なる仕事として適当に働いている医師になど診察されたくないはずです。健康と命がかかっているのですから。


わたしも過重労働には反対です。だれしも充分な睡眠をとり、家事をこなし、家族や友人と楽しく過ごす時間が必要です。そうはいっても、専門家として生きて、専門家として顧客の信頼と尊敬を受ける以上、土日であっても研鑽を積むことを厭わないのは義務でしょうけども。

ソフトウェアを作るというのは全人格的な仕事です。とても楽しく報われる仕事です。興味のないつまらない仕事を9時5時でやる人生よりも、楽しい仕事を長時間やることを選ぶ人は大勢いるのではないでしょうか。

もちろん会社として専門家を雇用する以上、勤務時間内に学習や訓練を行うことを援助すべきです。時間の使い方がうまく、集中してタスクをこなせる人なら、週40時間労働でも、きっちり研鑽も業務も片付けられるかもしれません。

ただ絶対に不可欠なのはプロ意識を持つことです。会社から言われたからやるのではなく、自分が専門家として発展するために、また専門家として顧客や社会に貢献するために働くのだという意識が不可欠です。

スーツ着て毎日9時に出社することに労力を使い、本を買って勉強することはしない人、そういう人はソフトウェア専門家ではなく、銀行員になるべきだと思います。(銀行員を蔑視した発言がありましたことを陳謝いたします。他意があるわけではなく、たんに銀行員を例にすればユーモラスだと思っただけです:P)

あらゆる業界の専門家は、自己研鑽を義務付けられています。ソフト屋に自己研鑽が不要になるとすれば、それはソフトウェアを作るのが簡単になり、専門家が不要になった日でしょう。

追伸: 正直いって私には「ふつうの仕事をふつうに9時5時でやること」のほうが100倍苦痛です。会社員時代、いつも午後に出社していた私は、ふつうの仕事だったら毎回即座にクビになってると思います。人には適性というものがあるのです。

いつだって充分ではないのです。ソフトウェアの品質や性能が充分であった試しなど、ましてやソフトウェアエンジニアのスキルや能力が充分であった試しなど、一度でもあったことがない、とおもいます。

私がしっかりやれているか、それを問われると痛いですが、せめて志だけは高くありたいと願っています。

Posted by arai at February 28, 2006 04:18 AM
Comments

いまどき9時5時で帰れる正社員待遇の職場なんて、市町村庁くらいじゃないかと思いますが。
自己研鑽に関していえば精神論を持ち出すより「給与所得控除=推定必要経費」の一言のほうが説得力があると思います(有能な人間とそうでない人間を差別する必要もない)が、でも確定申告したことがない人には判らないだろうなぁ。
向上心とか問題意識ってのは歪んでる場合があるから、個人の研鑽を促すだけってのは危険です。まあ、チームワークによって得られる富が逓減してるので仕方ないのですが。

Posted by: hubris on February 28, 2006 08:32 AM

i really need ur help. i stay in shanghai.yesterday i had a flight fr nepal to shanghai RA411 Flight to KTM-SHA-OSAKA flight.now the problem is tht my luggage mix up wth a person who is going to osaka... as far as i remeber his name was somethg tiwari.he is tall n thin works as a cook in indian resturant.he is indian resident....
my suitcase include books(some computer books, final year project document wth name sunisha singh of cosmos collge pokhara university)n some food stuffs ....
i really need ur help.... plz sir ... im absolutely in troble....

Posted by: sunisha singh on May 15, 2006 01:58 PM
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