February 05, 2008

精神科医薬とサイエントロジー

根気がないので短く書きます。

最近、中枢刺激薬であるリタリンが乱用され、それによって規制が厳しくなり、一般の患者がほとんど服用することができなくなりました。私はこれについて、厚生労働省は患者の苦痛を無視して、恣意的に懲罰的な運用をしておりけしからんと思いますが、今日はやや別の話をします。

サイエントロジーという宗教団体をご存知でしょうか。アメリカで非常に多くの信者をもつ新興宗教団体です。

市民の人権擁護の会 (CCHR JAPAN)という会があります。この会は「精神医療は有害である」というサイエントロジーの教義をもとに精神医療批判を行っている会です。

この団体は精神科医薬と精神医療を否定し、さまざまなネガティブキャンペーンを行っています。とくにプロザックとリタリンを強く批判しています。最終的な目標を明らかにしてはいませんが、現在の精神科治療を一切廃することが目的ではないかと考えられます。

「精神科医薬は患者を廃人にする」、「精神科医薬には一切治療効果がない」などのデマをもとに、ビタミン療法などのイカサマを広めています。巧妙なことにCCHRのサイトでは、こうした主張は隠されているのですが...

一見、普通のブロガーの人がサイエントロジーの教義そのままに精神医療有害論を展開していたりするので、意外と広まっているのかもしれないと思います。

もちろん精神科治療にも副作用はありますし、その危険性を訴えるのは間違ったことではありません。しかし普通に考えて、全ての精神科医薬は悪であり廃止すべき、というような主張をするのは有り得ないことです。そのような言説を見つけたら、まず疑ってかかりましょう。裏には新興宗教教団が存在するかもしれません。

インチキ治療を行っているとんでもない医者もいるようで、これにより正しい医療が受けられずに被害を受けている患者がいるとすると、ひどい話です。

サイエントロジーが有害きわまりないウソを広めるのを防ぎましょう!

Posted by arai at 09:36 PM | Comments (0)